柏市は千葉県有数の大都市ながら、千葉県発のスキー・スノーボードツアーというと総武本線の大規模な駅を出発地点としたツアー商品ばかりの状態です。そんな中、千葉県を代表する大規模な駅・柏駅周辺を出発地点とするバスツアーというものは存在するのでしょうか?また、存在する場合は、どんな場所にどれくらいの時間・料金で行けるのでしょうか?
柏発のスノーボードツアーは存在する
千葉県発のスキー・スノーボードツアーの大半は、習志野市と船橋市の境界線に位置する津田沼駅が出発地となっています。しかし、この駅を出発地とするツアーしか存在しないわけではなく、千葉県北西部のターミナル駅である柏駅を出発地とする日帰りバスツアーも存在します。
それらのツアーは常磐自動車道のICに入る前に流山おおたかの森駅にも停車する傾向です。そのため、柏市北部在住の場合は、柏駅まで行くのではなく、つくばエクスプレスで柏市内の駅から流山おおたかの森駅に向かい、バスに乗車する形もとれます。
そして、群馬や栃木の高速道路IC付近のスキー場であれば日帰りでも現地に6時間くらい滞在する事が可能です。
平日なら「たんばらスキーパーク」
柏発の日帰りスノーボードツアーの行き先として高い人気を誇るのが群馬県沼田市の「たんばらスキーパーク」です。柏駅からの距離は約300kmありますが、道中の大半の区間を高速道路で移動できるため、朝の6時半に柏駅のバスターミナルを出発すると10時には現地に到着します。
そこからは夕方まで滑っている事ができ、16時に現地を出発すれば19時に流山おおたかの森駅・19時半に柏駅まで戻って来られます。こちらのスキー場はなぜ柏エリアの人達の間で高い支持を得ているかというと、栃木県内のスキー場と比べて降雪量が多いからです。
ゲレンデは標高約1600mから1200mという高い場所にあり、シーズン中は大半の時期において天然雪の上を滑れます。コース数は8本で初級者から上級者まで幅広い層を対象にしており、高速道路の沼田ICからの近さも受けて首都圏在住のボーダー達の間で人気急上昇中です。
なお、こちらに向かう日帰りバスツアーは平日と週末(休日)の料金差が激しく、週末は9000円くらいかかってしまいますが平日は5000円前後で参加できます。
週末のおすすめスキー場1「エーデルワイススキーリゾート」
続いて、栃木県北西部を通る有料道路・日塩もみじライン沿いに位置する「エーデルワイススキーリゾート(栃木県日光市)」も、柏からのアクセス環境が良好です。所要時間はたんばらスキーパーク同様に片道約3時間半で、夕方に帰路についてもある程度早い時間に帰宅できます。
ゲレンデは標高約1500mから1200mの場所の場所にあり、コース数は10本です。群馬県北部と比べて降雪量は少なめですが、12月下旬にはオープンして3月いっぱいまで営業しています。料金については平日と週末の料金差が少なく、土日にたんばらスキーパークに行くと9000円くらいかかるのに対し、こちらは6000円台で済みます。
19時台には柏に戻って来られますので、次の日に仕事がある日曜日に向かう場所としてもおすすめです。
週末のおすすめスキー場2「ハンターマウンテン塩原」
エーデルワイススキーリゾートの約1.5km北には「ハンターマウンテン塩原」というスキー場があり、こちらに向かうツアーも販売されています。エーデルワイスのオープンが12月下旬であるのに対し、こちらは降雪機を駆使して12月初めにはオープンするのが特徴です。
ゲレンデは標高約1600mから1100mにかけてのエリアに存在し、エーデルワイスと比べて標高差が大きいのが特徴で、規模もこちらのほうが大きめです。平日のツアー料金は5000円台である一方で週末は9000円前後と高めですが、規模が大きいスキー場に行きたいならこのスキー場に行くのも良いかもしれません。
柏から直通であるその他スキー場「マウントジーンズ那須」
日光市のスキー場より少し遠めながら、栃木県の北端エリアを目的地とする柏発の日帰りスノーボードツアーも販売されています。栃木県と福島県の境界線付近に位置する那須郡那須町の「マウントジーンズ那須」は那須高原スマートICからわずか20分です。
そのため、こちらも柏から向かった場合の所要時間は3時間半で、日帰りバスツアーでも現地に6時間くらい滞在していられます。
こちらは初級者向けのコースが少なく、中級者・上級者向けのコースが中心となっており、初心者がいない場所で滑りたい場合にはおすすめです。なお、エーデルワイススキーリゾートやハンターマウンテン塩原は南から北にかけてゲレンデが広がっているのに対し、こちらは北から南にかけて広がっています。
そのため、広大な関東平野を見渡しながら滑れるところもポイントです。
同じスキー場に飽きてきたら東京都心発のツアーに参加するという手もあり
柏を出発するバスを利用したスノーボードツアーの行き先はそんなに多くありません。そんな中、毎シーズン同じところばかりに通ってばかりで飽きてしまった場合は、他の駅を出発地点とするスノーボードツアーに参加してみるという手もあります。
例えば、柏市内の駅からJR常磐線・つくばエクスプレスなどを利用して朝早くに都心の新幹線停車駅まで向かいます。上野駅・東京駅を出発地とした新幹線を利用するスノーボードツアーは豊富に販売されており、新潟や長野のスキー場に日帰りで滑りに行く事も可能です。
一番身近な存在であるのが東京駅から約65分・上野駅から約60分で着く軽井沢駅(長野県軽井沢町)そばに位置する「軽井沢プリンスホテルスキー場」といえます。こちらに向かう新幹線ツアーの料金は平日であれば8000円で、柏から週末に「たんばらスキーパーク」に行く場合のコストと変わりません。
柏駅から常磐線で上野駅に向かい、新幹線に乗る形だと最短2時間以内で軽井沢駅に到着するほか、乗り換えは1度で済みます。また、つくばエクスプレスの柏たなか駅を出発した場合でも、2回の乗り換えが必要ですが上野駅を経由して軽井沢駅まで2時間強です。
こちらのスキー場は11月にオープンするのが特徴で、それに合わせてツアーもスタートしますので、11月に滑りに行きたい場合には最適といえます。続いて、冬季限定営業のガーラ湯沢駅直結の「GALA湯沢スキー場(JRグループ直営)」もおすすめで、軽井沢よりは遠いものの上野駅から80分前後です。
そのため、柏から日帰り新幹線ツアー滑りに行く事は十分可能といえます。こちらの営業開始は12月中旬ながら日本有数の豪雪地帯である湯沢町にあるスキー場で、シーズン中はずっと天然雪の上を滑る事ができるのが特徴です。
また、駅の建物内には温泉施設があってスキーと一緒に温泉を楽しめる点も魅力といえます。新潟や長野にも魅力的なスキー場は存在するため、特に柏市内の駅の近くに住んでいるかたは、東京の駅を出発するスノーボードツアーに参加してみるのもおすすめです。